目やみ地蔵
京都では、繁華街の真ん中でも
多くのお寺が残されています。
そんな中で、近くまで行った時は
必ず立ち寄る、小さなお寺があります。
「目やみ地蔵」と地元の人々に親しまれている
「仲源寺」というお寺です。
このお寺は、四条大橋のそば、歌舞伎で有名な
「京都南座」のすぐ近くにあります。
四条通のアーケート商店街を歩いていると
いきなりお店に混じってお寺が存在してます。
ここのは、木彫りの大きなお地蔵様と
大きな千手観音菩薩像が安置さてています。
小さなお寺のお堂に、びっくりするくらいの大きさで
デンと存在しています。
こちらのお地蔵さまは、もともとは
「目やみ」ではなく「雨やみ」地蔵と呼ばれていたそうです。
鎌倉時代に近くに流れる鴨川が氾濫した時、
当時のお役人さんが、
お地蔵さまのお告げにより洪水を防ぐことができたそうです。
それから、この場所に「雨やみ地蔵」と名付けたお地蔵さまを安置しました。
鴨川はひんぱんに氾濫し、「暴れ川」と恐れられていたため、
人々は「雨止み地蔵」を厚く信仰していました。
それから次第に、鴨川は人々の治水の努力で
反乱しなくなってゆき、
いつしか「雨やみ」の霊験から、「目やみ」に
変わっていったそうです。
音の響きが近いからとか、お地蔵さまの右目が
潤んでいるように見える事から
そう呼ばれる様になったなど、諸説ありますが
人々に愛されてきたお地蔵さまだった事は間違いなさそうです。
いっぽう、千手観音菩薩像は
平安時代の作と伝えられ、重要文化財に指定されています。
本堂のお地蔵さまより、さらに小さな
まるで倉庫の様なお堂に安置されているのですが
その中に、きゅうきゅうに仏さまが入っている感じで
なんだか、狭くて可愛そうな感じです(苦笑)
千手観音菩薩さまは、仲違いになった男女の仲を
取り持ってくれるご利益があるとされています。
そんなご利益を知っているのか、
最近は、若いカップルの姿が目立つようになりました。
どちらも、とてもすばらしい仏像なので、
祇園などに観光に来る時には、立ち寄って欲しいスポットです。